直ぐに信号が変わり車は動き出してしまったけれど間違いない。
課長の車だ。何度か乗ったことがあるから間違える筈がない。
そして、運転していたのも間違いなく課長。
どうして?
どうしてなの?
仕事相手とか?
きっとそうなんだよね?
だって課長、私と約束してたんだよ。
いつものように自分に都合良く考えようとしても今回ばかりはポジティブシンキングとはいかないようだ。
何をどうしてどのようにそれからの時間を過ごしたのか記憶にない。
それでも何とか最寄りの駅まで帰って来た。
何も考えられなくて、だけど何かを考えなくちゃいけなくて…
駅の改札を抜け家までの帰り道、ふとあの公園に目が止まる。
少し気持ちを落ち着けようと一人その公園のベンチに座っていた。
もうすっかり日も暮れて誰もいなくなった公園。
砂場に誰かが忘れてった遊び道具が投げられてあって、公園ならよくあるその光景すらにも今の気持ちと重なって寂しく感じる。
ふと、鞄の中でスマホがバイブしているのに気付く。
あっ、そっか電車に乗ってたからマナーモードにしてたんだっけ。
そんなどうでもいいことを考え、誰からの着信なのか確認しようとしない私。
その間もずっとバイブは止まらない。
早く出なきゃって思うのに体が鉛のように重く感じて動かない。
だけどいい加減、出なきゃなと鞄から取り出すとバイブは止まってしまった。
だれからの着信なのか確認しようとしたら、直ぐにメールが来た。
課長からだ。
遅くなり申し訳ないという謝りのメールだった。
それだけだった。
どうして遅くなったのか、それまで誰と一緒にいたのかは書いていない。
これまでのメールも毎回あっさりてしてたからこんなもんだけど、一言、たった一言でいいから欲しかった。
今からでも会いたいと。
課長の車だ。何度か乗ったことがあるから間違える筈がない。
そして、運転していたのも間違いなく課長。
どうして?
どうしてなの?
仕事相手とか?
きっとそうなんだよね?
だって課長、私と約束してたんだよ。
いつものように自分に都合良く考えようとしても今回ばかりはポジティブシンキングとはいかないようだ。
何をどうしてどのようにそれからの時間を過ごしたのか記憶にない。
それでも何とか最寄りの駅まで帰って来た。
何も考えられなくて、だけど何かを考えなくちゃいけなくて…
駅の改札を抜け家までの帰り道、ふとあの公園に目が止まる。
少し気持ちを落ち着けようと一人その公園のベンチに座っていた。
もうすっかり日も暮れて誰もいなくなった公園。
砂場に誰かが忘れてった遊び道具が投げられてあって、公園ならよくあるその光景すらにも今の気持ちと重なって寂しく感じる。
ふと、鞄の中でスマホがバイブしているのに気付く。
あっ、そっか電車に乗ってたからマナーモードにしてたんだっけ。
そんなどうでもいいことを考え、誰からの着信なのか確認しようとしない私。
その間もずっとバイブは止まらない。
早く出なきゃって思うのに体が鉛のように重く感じて動かない。
だけどいい加減、出なきゃなと鞄から取り出すとバイブは止まってしまった。
だれからの着信なのか確認しようとしたら、直ぐにメールが来た。
課長からだ。
遅くなり申し訳ないという謝りのメールだった。
それだけだった。
どうして遅くなったのか、それまで誰と一緒にいたのかは書いていない。
これまでのメールも毎回あっさりてしてたからこんなもんだけど、一言、たった一言でいいから欲しかった。
今からでも会いたいと。



