今日、課長にチョコと共にちゃんと思いを伝えてこの曖昧な関係を終わらせるんだって意気込んでいたけれど、何だか気持ちばかりが空回りだな。
家にいてもお父さんが煩いだけだし、予定通り出掛けてどこかで適当に時間を潰すことにした。
バレンタインデーと言うこともあり街中はとても賑わっている。
少しショップなんかも見たりして過ごしたけれど、まだ課長から連絡もないのでカフェに入ってお茶をすることにした。
窓際の席に座り外をぼんやりと眺める。
ついつい、カップルばかりに目がいく。
付き合って何年も経ってそうな人やまだ付き合って日が浅いような人。それにこれから付き合うんじゃないかなぁっていう微妙な距離感の人。
見ているとなんとなく分かって面白い。
手の繋ぎ方を見ててもそれだけでその二人の仲の深さが伝わる。
随分と違うもんだよねぇ。
私と課長はどんな風に見られるのだろう。
課長も私と手を繋ぐことはしてくれるけど、仲の良いカップルというより、どちらかと言えば親に手を引かれる子供のような…気がするんだけど。
手元のカフェラテを飲み干し、さてどうしたものかと考える。
そろそろ課長から連絡来ないかなぁ。
「えっ…嘘。」
なんとなく見た目線の先に見覚えある車が信号待ちで停まっていた。
助手席にはいかにも大人の雰囲気を持つ綺麗な女の人。
そして、その隣で穏やかな笑みを浮かべハンドルを握るのはーーーー
「課長……。」
家にいてもお父さんが煩いだけだし、予定通り出掛けてどこかで適当に時間を潰すことにした。
バレンタインデーと言うこともあり街中はとても賑わっている。
少しショップなんかも見たりして過ごしたけれど、まだ課長から連絡もないのでカフェに入ってお茶をすることにした。
窓際の席に座り外をぼんやりと眺める。
ついつい、カップルばかりに目がいく。
付き合って何年も経ってそうな人やまだ付き合って日が浅いような人。それにこれから付き合うんじゃないかなぁっていう微妙な距離感の人。
見ているとなんとなく分かって面白い。
手の繋ぎ方を見ててもそれだけでその二人の仲の深さが伝わる。
随分と違うもんだよねぇ。
私と課長はどんな風に見られるのだろう。
課長も私と手を繋ぐことはしてくれるけど、仲の良いカップルというより、どちらかと言えば親に手を引かれる子供のような…気がするんだけど。
手元のカフェラテを飲み干し、さてどうしたものかと考える。
そろそろ課長から連絡来ないかなぁ。
「えっ…嘘。」
なんとなく見た目線の先に見覚えある車が信号待ちで停まっていた。
助手席にはいかにも大人の雰囲気を持つ綺麗な女の人。
そして、その隣で穏やかな笑みを浮かべハンドルを握るのはーーーー
「課長……。」



