Tell me !!〜課長と始める恋する時間

そして、迎えたバレンタインデー当日。


やっぱり乾くんのお手本の様には上手くいかなかったけど、何とか形にはなったと思う。


課長、他の誰かからも貰うのかな。


やっぱり気になる。


いくら思いが通じあったとは言え、未だハッキリしない期間限定の関係のままだし。


ちゃんと付き合おうって、期限が過ぎてもそのままだよって、これからの事とかを言葉にして欲しいと願うのは私の我が儘だろうか。


昨日の乾くんの言葉がやけに引っ掛かっていた。


私を好きだと何度も言ってくれた課長。


たくさんキスをくれた課長。


だけど、どうしてちゃんと付き合おうって言ってはくれないのだろう。


ここのところ、課長が忙しくてちゃんと話す間もなかった。


お昼も別々の事が多かったし、一緒に食べても外出とかで先に行ってしまったり。


きっとそう言ったことが続いたから不安になってるだけだよね。


一人で悩んでいても仕方ない。不安な気持ちは今日で終わらせるんだって気持ちを切り替えるも、出掛ける用意をしていたら課長からメールが。


普段、滅多に電話もメールも課長から来ることないのに何かあった?


嫌な予感がする。


恐る恐るメールを開くとやはり、そこには急な予定が入り遅れるとのこと。


予定ってなに?


仕事かなぁ?仕事ならまぁ、仕方ないけど…。


マサルはいつものごとく不特定多数のガールズ達とバレンタインパーティーをするんだよとかなんとかふざけたことを言って出掛けていった。


なのでこの前みたいに後をつけられることもないだろうからホッとしている。


お父さんはどこにいく予定だとか結婚前までは清い交際であるようにとか相変わらず口煩いけれど、そこはお母さんが上手くフォローしてくれているようだ。