「課長、本当にすいませんでした。ポロンはたまにこういう事をするんです。ヤキモチと言うか散歩に連れて行ってなかったりすると、当てつけに。」
課長の足にポロンが粗相をしてしまったので、そのままお風呂に入ってもらうことにした。
たくさん掛かった訳じゃないけれど、犬のは中々臭いがキツイからね。
「いえ、気にしないでください。僕が桃原さんを押し倒したりしたのが気に入らなかったのかもしれませんね。それに風呂に入ってさっぱりしました。桃原さんも入れば?」
濡れた髪をガシガシと拭きながらお風呂場から出てきた課長に照れてしまって直視出来ない。
「お、弟のスウェットですいません。サイズ、大丈夫ですか?あっ、珈琲、冷めちゃったので入れ直します。」
「ええ、サイズは問題ないです。勝手に使わせて貰って構わなかったでしょうか。」
「気にしないで、くださいっ。何枚もあるので。後、お洋服は一時間もあれば乾燥出来ると思うので。それまでそこでゆっくりしててくださいね。」
目を反らせたまま一方的に喋っているとーーー
「姉ちゃん、みんなが留守の間に男連れ込んで何してるん?」
いかにもボード帰りの我が弟がリビングの入り口に立っていた。
ああ、地獄の始まりだ。
「マサル…。違うの聞いてこれには訳があって。」
「ふうん。男がいかにも今、風呂から上がりましたみたいな状況にどんな訳があるん?」
ヤバイ…
マサル、本気モードだ。
こいつ、普段、チャラチャラしてる癖に変に正義感強い所あるんだよね。
そういった意味では法学部に進んだのは間違いではないか。
って、呑気にそんな事考えてる場合じゃなかった。
「えっと…」
課長の足にポロンが粗相をしてしまったので、そのままお風呂に入ってもらうことにした。
たくさん掛かった訳じゃないけれど、犬のは中々臭いがキツイからね。
「いえ、気にしないでください。僕が桃原さんを押し倒したりしたのが気に入らなかったのかもしれませんね。それに風呂に入ってさっぱりしました。桃原さんも入れば?」
濡れた髪をガシガシと拭きながらお風呂場から出てきた課長に照れてしまって直視出来ない。
「お、弟のスウェットですいません。サイズ、大丈夫ですか?あっ、珈琲、冷めちゃったので入れ直します。」
「ええ、サイズは問題ないです。勝手に使わせて貰って構わなかったでしょうか。」
「気にしないで、くださいっ。何枚もあるので。後、お洋服は一時間もあれば乾燥出来ると思うので。それまでそこでゆっくりしててくださいね。」
目を反らせたまま一方的に喋っているとーーー
「姉ちゃん、みんなが留守の間に男連れ込んで何してるん?」
いかにもボード帰りの我が弟がリビングの入り口に立っていた。
ああ、地獄の始まりだ。
「マサル…。違うの聞いてこれには訳があって。」
「ふうん。男がいかにも今、風呂から上がりましたみたいな状況にどんな訳があるん?」
ヤバイ…
マサル、本気モードだ。
こいつ、普段、チャラチャラしてる癖に変に正義感強い所あるんだよね。
そういった意味では法学部に進んだのは間違いではないか。
って、呑気にそんな事考えてる場合じゃなかった。
「えっと…」



