「そりゃあ、一緒の大学なんだから当たり前だろ?」
「そうですけど…私は知らないから…良いなぁって。」
「あのさ、もしかしてだけど、妬いてる?」
ついさっき、課長にされたみたいに立ち止まり私の顔を覗き込んでくる雉原さん。
170を少し越えた身長に5センチはあるヒールを履きこなす女王様。
同じ女性なのにこのシチュエーションにドキドキしてしまう。
「さっき、課長にも同じ事を言われました。」
「そうなの?あいつでもそんな事いうのか。それでモモは妬いてるの?」
「………そりゃぁ、妬けますよ。雉原さん美人だし仕事できるし、課長だってひょっとすると雉原さんにある日突然、」
「うん。確かに私は仕事も出来るしおまけに美人だ。」
み、認めた。
「だけど、ない。絶対ない。過去にもこれから先にもそれはない。三鬼を異性として見る事はないなぁ。どちらかと言えば…同士か?」
「……課長も同じ事言ってました。」
なんか、やっぱり妬けてくる。
「なら、良いだろ?私も三鬼も異性として見る事はないって事。もっと自信持ちな。」
「自信ですか。」
自信ねぇ。
確かに好きになりかけてるって言ってくれたけど…だからと言って私の事を本気で好きになるとかそんな日、来るなんて思えない。今の状況だと。
「そう。私が逆立ちしたって三鬼にあんな顔、させらんないよ。」
「あんな顔?ですか。」
「そっ。あいつ、純太があんたに絡むたびにすんごい目で睨んでるじゃん。」
「本当ですか?課長が睨むのなんか今に始まった事じゃないですし。」
「いや、あれは嫉妬してる顔だよ。案外、もうモモに落ちてるかもよ?」
「落ちてる?それはないですよ。」
そんな訳ないって。だとしたら、
「電話しても要件ないのならって一分も経たない内に切られたんですよっ。」
実は年越しに思い切って電話をしてみた。
単に声が聞きたかった。
一年の終わりと始まりに課長の声を聞きたかったから。
なのにーーー
ーーーーこういうのは実にナンセンスだと思いませんか?カレンダーが新しく変わるだけの事。特に用がないのなら切ります。
「って言ったんですよ、課長。酷くないですか?」
「そうですけど…私は知らないから…良いなぁって。」
「あのさ、もしかしてだけど、妬いてる?」
ついさっき、課長にされたみたいに立ち止まり私の顔を覗き込んでくる雉原さん。
170を少し越えた身長に5センチはあるヒールを履きこなす女王様。
同じ女性なのにこのシチュエーションにドキドキしてしまう。
「さっき、課長にも同じ事を言われました。」
「そうなの?あいつでもそんな事いうのか。それでモモは妬いてるの?」
「………そりゃぁ、妬けますよ。雉原さん美人だし仕事できるし、課長だってひょっとすると雉原さんにある日突然、」
「うん。確かに私は仕事も出来るしおまけに美人だ。」
み、認めた。
「だけど、ない。絶対ない。過去にもこれから先にもそれはない。三鬼を異性として見る事はないなぁ。どちらかと言えば…同士か?」
「……課長も同じ事言ってました。」
なんか、やっぱり妬けてくる。
「なら、良いだろ?私も三鬼も異性として見る事はないって事。もっと自信持ちな。」
「自信ですか。」
自信ねぇ。
確かに好きになりかけてるって言ってくれたけど…だからと言って私の事を本気で好きになるとかそんな日、来るなんて思えない。今の状況だと。
「そう。私が逆立ちしたって三鬼にあんな顔、させらんないよ。」
「あんな顔?ですか。」
「そっ。あいつ、純太があんたに絡むたびにすんごい目で睨んでるじゃん。」
「本当ですか?課長が睨むのなんか今に始まった事じゃないですし。」
「いや、あれは嫉妬してる顔だよ。案外、もうモモに落ちてるかもよ?」
「落ちてる?それはないですよ。」
そんな訳ないって。だとしたら、
「電話しても要件ないのならって一分も経たない内に切られたんですよっ。」
実は年越しに思い切って電話をしてみた。
単に声が聞きたかった。
一年の終わりと始まりに課長の声を聞きたかったから。
なのにーーー
ーーーーこういうのは実にナンセンスだと思いませんか?カレンダーが新しく変わるだけの事。特に用がないのなら切ります。
「って言ったんですよ、課長。酷くないですか?」



