Tell me !!〜課長と始める恋する時間

「ああ、美味しかったぁ。ちょっと食べ過ぎたかも。」


乾くんの鍋は本当に美味しかった。


ダシが効いていて鶏団子とお野菜たっぷりのヘルシー鍋。


中でも鶏団子は絶品だった。
 

「シメはうどんにしようと思うんですけど良いですか?」


「うわぁ、うどんかぁ。美味しいだろうなぁ。」


「今さっき、食べ過ぎたと言ってたのでは?」


ニヤけ顔で課長が言う。この前ほどでは無いけれどやはり少し顔が赤い気がする。


まぁ、私も鍋に釣られてちょっと飲み過ぎたかな。


「シメはまた別ですよ。食べないと鍋終われませんから。」


「何言ってんのよ。鍋のシメはアイスだろ?ほら、買いに行くよ。」


「えっ、買いに?」


「財布は私が持ってくから。」


女王様が急に言い出したことに戸惑いながらも慌てて上着を着て後を追う。


「直ぐ近くにコンビニがある。そこでアイスと後、お酒も買い足さなきゃ全然たりない。」


「えっ、まだ飲むんでーーえっと、そうですね。荷物持ちます。」


なるほど、お酒足りないってか。


結構、ビールの空き缶山積みたったよ、キッチンのところに。


もしかして、地獄の飲み会が始まるーーー


「あのさ、」


「は、はい…」


コンビニへ向かう道を歩きながら雉原さんが話し出した。


「で、どうよ。鉄仮面のスノーマンとは。それが聞きたくてあんた連れ出した訳。」


「ああ、なるほど。鉄仮面って…確かにそうですね。」


想像すると可笑しくなる。


「なんかさぁ、さっき見てて思ったんだ。三鬼、随分と表情が柔らかくなったなぁって、あれでもだけど。」


と、笑いながら雉原さんが言う。


「そうですか?相変わらずアイスビーム受けてますよ。」


「アイスビームね。」


「雉原さんは課長の学生時代もご存知なんですよね?」


少しいつもよりお酒も入ってるせいか、聞きにくい事も今なら聞ける。