Tell me !!〜課長と始める恋する時間

とは言え、人間生きていれば日は過ぎて行くもので…


年末年始は家の大掃除手伝ったり、お祖母ちゃんちに行ったりと、あっという間に過ぎて行った。


今回、カレンダー通りで休みも短かいしね。


その間、課長とメールでやり取り(当然、私からのみ。しかも三回送って返事が来たのは一回のみ。)はしたけれど特に会うこともなかった。


私だってそれなりに課長と過ごす年末年始を考えてはいたりして、


一緒に年越しして、初詣行って、初日の出見て…


みたいな私のプランは課長の一言により砕け散った。


「寒い中、人混みに行くのは自殺行為に値する。」


うん、死なれては困るからね。


確かに寒い。


確かにどこに行っても人で混んでる。


だけどさぁ、それってつまりは


私≪寒さ、人混み


この図式完全に出来上がってるよね。


とは言え、雉原女王様の号令により年明けて2日の今日、新年会を何とか開くことに。


初詣に行って甘酒を飲むと言う案は課長が断固として行かないと言うので雉原さんちで鍋だけする事になった。


先に行ってお手伝いした方がいいのかと思ったんだけど、癒し系イケメンの乾くんが料理が得意という事で、一人で用意するから大丈夫ですと言ってくれた。


まぁ、そもそも私、料理できないけど。


一応、一人で雉原さん宅へお邪魔するのは道も分からないし少々勇気がいるので課長と待ち合わせしてもらい一緒に行ってもらうようお願いした。


「課長は雉原さんの家、ご存知なんですね。」


雉原さんの住むマンションがある最寄り駅で待ち合わせ、そこから約10分ほど歩いて向かう。


「入社してすぐの頃、酔い潰れた雉原を一度送り届けた事があります。」


「そうなんですか…」


仲がいい二人だとは思わないけど、なんかこう言うのってモヤっとするよね。


そりゃ、同期なんだし、大学の頃から一緒だしさぁ、そういうことも、ある?だろうけどぉ、


ああ、もう、やだ。


こんなん考えてはモヤモヤしている自分が嫌だ。   


でもなぁ。