「兎に角、僕は君と新年会をするつもりはない。」
課長は全く表情を変えることなく言い切った。
「あらそお?じゃあ、私達三人でやりましょう。寧ろ、その方があなた達も頭の硬い鬼上司と飲むよりもいいんじゃないかしら。」
「うちの大事な部下を巻き込むな。」
「はあ?大事な部下を?モモが純太に取られやしないか心配なだけでしょうが。」
「心配なのは君の酒癖の悪さだ。」
なんか…
この二人ってホント、仲悪いよね。
だけど、課長が本当に私と乾くんの事を気にしてくれてるなら、それはそれで嬉しいかもっ。
って呑気に喜んでる場合じゃない。
どうしよう。
「はい、そこまでぇ。三鬼課長も雉原さんも止めてください。」
乾くんがパンパンパンと手を叩く音が第三会議室内に響く。
課長も雉原さんも不貞腐れた顔をしてるものの一旦、乾くんのいう事を聞く。
「課長の心配もよく分かります。確かに雉原さんの酒癖の悪さは僕も気になる所です。何せ、うちの兄貴ともそれが原因で別れたので。」
「えっ、そうなの?」
「うん、まぁね。」
知らなかった…。
「乾くん、それなら分かるでしょう?新年会は止めた方が良いと。優秀な君なら理解出来るはずです。」
課長が勝ち誇った顔で言う。
「だけど課長、俺が付いてるんで心配いりませんよ。酔った雉原さんの対処は俺自信ありますから。ただーーー」
と言って口籠る乾くん。
「ただ、なんです?」
課長が眉間にシワを寄せ聞き返す。
「俺、課長が相手なら桃原さんの事、狙うの諦めようって思ってるんですけど、課長が来ないなら俺自信ないなぁ。」
「僕を挑発してますか?」
「とんでもない。ただ、俺も男ですから。それにまだ元気有り余ってるんで…抑えきくかなぁ。」
「……分かりました。参加しましょう、新年会。」
な、なんだ、この殺伐とした空間は。
新年会やるかやらないかでこんなんなる?
新年会ってこんなノリでやる?
なんか気が重くなってきた。
新年会の日が怖いんだけど。
課長は全く表情を変えることなく言い切った。
「あらそお?じゃあ、私達三人でやりましょう。寧ろ、その方があなた達も頭の硬い鬼上司と飲むよりもいいんじゃないかしら。」
「うちの大事な部下を巻き込むな。」
「はあ?大事な部下を?モモが純太に取られやしないか心配なだけでしょうが。」
「心配なのは君の酒癖の悪さだ。」
なんか…
この二人ってホント、仲悪いよね。
だけど、課長が本当に私と乾くんの事を気にしてくれてるなら、それはそれで嬉しいかもっ。
って呑気に喜んでる場合じゃない。
どうしよう。
「はい、そこまでぇ。三鬼課長も雉原さんも止めてください。」
乾くんがパンパンパンと手を叩く音が第三会議室内に響く。
課長も雉原さんも不貞腐れた顔をしてるものの一旦、乾くんのいう事を聞く。
「課長の心配もよく分かります。確かに雉原さんの酒癖の悪さは僕も気になる所です。何せ、うちの兄貴ともそれが原因で別れたので。」
「えっ、そうなの?」
「うん、まぁね。」
知らなかった…。
「乾くん、それなら分かるでしょう?新年会は止めた方が良いと。優秀な君なら理解出来るはずです。」
課長が勝ち誇った顔で言う。
「だけど課長、俺が付いてるんで心配いりませんよ。酔った雉原さんの対処は俺自信ありますから。ただーーー」
と言って口籠る乾くん。
「ただ、なんです?」
課長が眉間にシワを寄せ聞き返す。
「俺、課長が相手なら桃原さんの事、狙うの諦めようって思ってるんですけど、課長が来ないなら俺自信ないなぁ。」
「僕を挑発してますか?」
「とんでもない。ただ、俺も男ですから。それにまだ元気有り余ってるんで…抑えきくかなぁ。」
「……分かりました。参加しましょう、新年会。」
な、なんだ、この殺伐とした空間は。
新年会やるかやらないかでこんなんなる?
新年会ってこんなノリでやる?
なんか気が重くなってきた。
新年会の日が怖いんだけど。



