ここは、どこだろうか。

車が突っ込んできた。ところまでは覚えている。

しかし、その後の記憶がない。

なぜ、私は小高い丘の上にいるのだろうか。

死んだのか?私は、死んだのか?

体のどこも痛くない。

ならば、死んだという事なのか?

いくら、考えてもわからないのでとりあえずこの丘から降りてみようと思い歩き出した。

しばらく歩くと、どうやらここは森の奥だったらしく目の前には大きな木がたくさんある。

『道に迷いそ』

もし、私が死んだのならなぜ、神様は出てこないのだろう。

それとも、死んだとしても神様に会えるわけではないのだろうか。

いや、もしかするとここが天界で私は、ここで、次に誰かの子として生まれるまで過ごすのかもしれない。

何にしろとりあえず誰かに説明をしてもらいたい。

誰かいないのかとあたりを見回す。

………………………

はぁ。ネズミの一匹すらいやしないじゃないか。

ほんとに静かな森だな。

「はぁ。ほんとにここ、どこよ。」

しかも、だんだん暗くなってきたし。

昔おばあちゃんっ子だった、私は、よく森に連れて行ってもらった。

そこで、危険なもの、そうでないもの、
森に手ぶらで入った時の身のまもり方など

教えてもらったことがある。

まさか、大人になってそんなことが役立ちそうな時が来るとは思っても見なかった。

夜の森は危険だ。寝るなんて、薪を持って火の中に突っ込んでいくのと同じことだ。

しかし、もし夜までに森をでることが出来なかったらその時は寝なければいけない。

なぜなら、無理して起きていても集中力も切れるし次の日が危ない。

寝るときは寝なければ。

ここで、問題。

もし、森の中で寝るとしたらどうしたら良いと思う?

1、狼や熊が登ってこれないような木の上

2、地べたにそのまま横になる



正解?さぁ、何だったかな?