「私がいじめてたことにすれば……、それならクラスのみんなにバレても杏璃が傷つかずにすむと思ったの。杏璃、お願い、学校に来て……。友達がいないと寂しいよぉ」

そう言うと、穂乃果は杏璃に抱きついた。


「穂乃果、ごめん。ごめんねぇ」




声を上げてふたりの友達は、いつまでもお互いを想って泣いていた。