「ちょ……」

突然の出来事に、驚きながらもつい声を出してしまった。

「このカードをどこで?」

カードから目を離さないまま尋ねてくる彼を改めて見る。


背は……まぁ、高い。


顔も、悪くない。


けど、失礼なヤツ。


だけど私は、なぜか素直に答えていた。

「おばあちゃんからもらったんです」

「へぇ……。君、名前は?」

「柴田……柴田香那枝です」