お助け倶楽部の事件簿

「それじゃあ、勝手に上がりまーす」

お母さんの横をすり抜けて、家の中に涼が入ろうとするのを、お母さんが腕をつかんで止めた。

「止めてください! あの子、本当に気持ちが弱っているんです」

「でも、いつまでも家にいられないでしょ」

「とにかく!」

お母さんが目を閉じたまま大声を出した。

そして、それを恥じるように口元を押さえながら、

「お願いですから、帰ってください」

と、頭を下げた。