なによ、もう……。


昼休みの教室はにぎやかな声であふれていた。

一瞬誰もが私たちを見て不思議そうな顔をしていたが、すぐに会話に戻ってゆく。

「亜実さんや穂乃果ちゃんは?」

「部室で聞き取り調査中」

短くそう答えると、涼はひときわにぎやかな輪の女の子たちに声をかけた。

「ごめん。ちょっと聞きたいんだけどさ」

「なに?」

リーダーらしきボブの子が答えた。