お助け倶楽部の事件簿

「1年5組の松下穂乃果です」

生徒会室のソファに座った彼女はそう名乗った。


隣には生徒会長の亜実。ふたりの向かい側に私と涼が座っている。


「俺は涼。で、こっちが香那枝。穂乃果の隣が亜実ね」

涼は誰に対しても呼び捨てで呼ぶクセがあるらしい。

なんだか悔しいけれど、穂乃果が深刻そうな表情なのが気になって黙っていることにした。

「で、穂乃果さんはなにを助けてほしいのでしょうか?」

亜実が生徒会長らしく背筋を伸ばしたまま尋ねた。