「ここが君の入る『お助け倶楽部』の部室」

ようやく離してもらえた手を意味もなくさすりながら、私は涼をにらんだ。

「だから、なんで私がそのクラブに入らなきゃならないの? 意味わかんない」

「簡単だよ。香那枝の使ってた占いカードで、俺も昔占ってもらったことがあるからだよ」

「え?」

「中2の時だったかな、香那枝のおばあさんは的確にアドバイスをくれたよ。そのカードを今持っているってことはさ、『お助け倶楽部』に入る資格があるってことだよ」

「……ちょ、ごめん。混乱中」


自分の額に手を当てて、少し落ち着こうと私は考える。