リンダ said


朝6時30分。


古びたカーテンの穴からこぼれる光で私は目を覚ます。


背伸びをし、眠たい目をこすりながら着替えてリビングに向かう。

いつも通りの朝だ。



私はテーブルの上ある置き手紙に気づいた。



「 あぁ、そういえば渡されたんだっけ 」



昨日、親友のアマリリスに別れ際に渡されたもの。



『 明日、読んで欲しいの… 』



彼女からそう言われて、忘れないようにと目のつく場所に置いておいたものだ。



私はアマリリスから手紙なんて珍しい、と思いながら封筒を開ける。