俺、こー、りゅー、響、天、輝の6人は未だに戸惑っている青星のみんなに背を向け、歩きだした。
……俺たちは、何があっても交わることはない。
こいつらは全員確実な"表"で生きてきた。
だから、本当の"裏"の恐ろしさを知らない。
"本部"の恐ろしさ、"裏"でしか生きられない俺たちの心の弱さ、そして…
一生抱えなければならない重い"十字架"。
"家族"が居なくなった俺を、記憶を無くした俺を、どん底から救ってくれたのはひまとこーだった。
去年だって、俺がまた記憶を無くした時に最善を尽くしてくれたのは2人だ。
…青星だって、学校だって、楽しかったけど。
でも、俺にはそれ以上に恩があるから。
俺はその恩を返すために動く。
希輝「ちょっと待って!!!!」
ピタッ
後ろから掛けられた声に、俺たちは6人揃って立ち止まった。
そして、渋々こー以外の俺を含めた5人が振り返った。
俺たちを避けるように周りを囲ってる下っ端、ずっと黙ってた希輝の大声に驚いた先代と幹部たちは黙って希輝の言葉に耳を傾ける。
希輝「私も連れていって…!」
--ザワザワザワザワ
琥珀「ほぉー?」