クール男子の取扱説明書




「こ、こんばんわ」



「……こんばんわ」



自分から、話しかけてきたくせに挙動不審な女子2人。


よく見ると、さっきも会った渉にぶつかった人。



「旅行できてるんですか?さっきの友達と……隣の彼女さん?も」



「8人で。あと、隣の子彼女じゃないです」



「えっ、あ!そうなんですか!」



何に驚いたのか。話しかけてきた、茶髪のボブの女子に答えただけなんだけど。



早くしないとね?だって、隣にいる石原さん待たせてるでしょ。



というか、石原さん……さっきから黙ったまま……



「これ、おいしそう〜!」



隣にいると思っていた石原さんは、いつの間にかどこかに行ってて。


ケーキをひとりで見ていた。