「い、いいいい今井くん!どうしたの、本当!!」
「したくなっただけ?」
わざと軽く言ってみると、「変だよ!」と真っ赤なまま見上げてくる。
その反応が面白くて、少しだけ意地悪したくなる。
「短いな」
歩きながら、石原さんがぽつりと呟く。
「何が?」
「この旅行がね。短い、よね」
その言葉に、少しだけ現実に引き戻される。確かに、この旅行は一泊二日。始まったと思ったら、すぐ終わってしまう。
「2人~早く~」
気づけば前を歩いていたみんながエレベーターの前で待っていて、距離が開いていたことに気づく。
急いで石原さんと一緒にエレベーターに乗り込む。
中は少しだけ狭く感じて、近い距離にまた心臓が変に意識する。


