「もし、好きって言ったらどうしてくれんの?」
半分冗談、半分本音で聞いてみる。
「そりゃ、協力するよ」
涼太くんが迷いなくニカッと笑って答えた。
「渉は、舞琴ちゃんと付き合ってんだろ~」
「ラブラブなんで」
渉が得意げにニヤけた顔で言う。
「気持ち悪」
「佐倉きも」
俺と野村が同時に突っ込むと、渉の顔が一瞬でしょぼくれる。
そういえば野村も好きな人がいるって話、前に聞いた気がする。
「野村、好きな人いたんじゃなかったっけ?」
そう言いながら、少し距離を詰める。渉も同じように近づいて、気づけば四人で円を作るような形になっていた。
「あー……いるけど?」
「「誰!?」」
即座に食いつく佐倉兄弟。
「西川さんでしょ」
野村が答えるよりも先に、俺は口にしていた。だって分かりやすすぎる。野村の視線とか態度とか、見てればすぐ分かるし、西川さんの方もあからさまだ。



