「返事……それって……」
石原さんのガチ告白――いや、正確には布団の中で返事を求められただけなのに――に、俺は自分でも思っていなかったことを口にしてしまった。
「今井くんは、私のことす…す、すっ好きなんですか?」
どうして石原さんはこんなにも挙動不審になるんだろうか。眉間に軽くしわを寄せながら、心の中で首をひねる。
まず、俺が石原さんを好きになるわけなんてないのに、なんでこんなに分かりきったことをさっきから聞いてくるんだ?
でも、頭の中で繰り返されるのはあの言葉。
『好き。今井くんのことが好きなの。大好きなの……!この告白に返事をもらえますか?』
俺はその直後に返事をしなかった――なぜだ?
好きじゃないなら、はっきり振ればいい。
もし、仮に好きなら(いや、それはまずないと思うが)付き合えばいいだけなのに。
なのに、俺は何に迷っているんだろう。
何に、どこに引っかかっているんだろう。



