俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?

寿くんの前に立ち、軽く息を吸った。



「あたし…ずっと自覚がなかったんだけど…寿くんのこと…」



「ん、俺がどーかした?」



優しい顔で微笑む、寿くん。



ついこの間まで、この笑顔はすぐ手の届くところにあって。



なのにあたしが拒否していた。



もっと、早く気付くべきだった…。



「あたし、寿くんのこと…」









「寿く~ん、忘れ物だよ」



教室の入口に、



キラキラの笑顔の女の子が立っていた。



腰まである長い髪は艶やかで、美しい。



そしてなんとも言えない、優しく穏やかな雰囲気を纏っている。