「れっ…そーか?会ったことある?

俺、モテるからな…どこにいても目立つし」




おい!




だけど…




矢野がバカでよかった。



これで、美琴があのときの子だって、気づかれずにすんだ。









だけど…。




「へっ、なんでお前が…」



げっ。



しまった、気づかれないなら隠れればよかった。




あたしを見て固まっている、矢野。




逃げようとすると、家の中まで追いかけて来た。




うわぁっ。




「お前、なんでここに…つか、ここお前んちか!?」




「そーだけど…」



表札見て、白鳥ってわかんなかったのかな。




やっぱ、こいつバカだ…。