「逆に言わせてもらうと、隠す必要もないだろ?あとでバレてこじれる方が、俺はイヤ」




それも、もっともな意見。




だけどいきなり言う必要もないって、あたしは思うんだ。




「ワンクッション入れろよ。別に今日じゃなくてもよかったはず」




「だね。ごめんね?」




うっ…。




矢野とは違い、素直に謝ってこられると…あたしももう、これ以上責めることもできない。









「わかったよ…けど付き合うって言っても、あたしたち別に友達となんら変わりないしね」





「俺はそのつもりはないけど」





爽やかな笑顔が、逆に怖い。