俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?

「俺らの周り、美夜ちゃんみたいなピュアな子いなかったんだよな~。男苦手とか、反則でしょ」



「なんのルールにのっとって、反則なの?」




「いや、そこ突っ込んで聞くとこじゃないから。それに、いま大丈夫じゃん。もう、男ヘーキになった?」




わっ。




寿くんが、あたしを見つめる。




意識し始めると、やっぱダメ。




プイと、顔を背ける。











「全然、慣れないよ。男の子って…なんか、怖い」




華奢に見えるのに、手だってゴツゴツしていて、喉元の骨だったり、骨格が女の子とは違っていて、




声だって低いし、やっぱり違う生き物。




そして、そのやさしさの裏になにが潜んでいるのかわからない。




「その怖さを、俺が取り除いてあげるから。信じて?」




そう言って、あたしの手を握ろうとしてくる。




その行動が、あたしを怖がらせてるのに。



この期に及んで、なにを信じて、と?