俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?

最悪だと思っていた矢野の方がまともで…





実は、あたしの方が最低な人間だった。




今回のこの出来事は、




あたしの心に、暗い影を落とした。










「美夜ちゃん」




後ろから、寿くんが追いかけてきた。




「あぁ…なに?」




「なんでこんなことしたのさ、翔太を騙すにしてもやり過ぎ。

さっきだって、俺が行かなかったら襲われてた」



「大丈夫だよ…」



「大丈夫じゃないから言ってるんだろ?」



矢野の友達である寿くんと話すのも、気が引ける。



寿くんは優しいから、あたしが傷ついたと思って、



きっと、こうして追ってきたんだ。



最低なことをしたあたしになんて、もう構わなきゃいいのに。