俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?

矢野の、傷ついた顔が目に浮かぶ。




アイツ、チャラいくせに…




好きになったら一途とか、ありえない。




もう…




頭の中から、消えて。




玄関を出ようとしたら、後ろから追って来た矢野に捕まってしまった。








うわっ…。




「やっ…離して…」



「ひとつだけ、教えて」



てっきり怒ってるのかと思えば、そうじゃなかった。



矢野の顔は、なんだか必死だ。



寿くんは、矢野のうしろからゆっくりコッチへ歩いて来ている。




「聞きたいことって、なに…?」