俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?

「ちょっと、出かけてきます…」




親と美琴にそう言い残し、家を出る。




美琴には、また夜遊び!?って言われたけどね。




矢野の家は、ウチから電車で1駅のところだった。




元ヤンにふさわしくない、閑静な住宅街。




夕方も外を出歩いている人は少なく、矢野のバイクのマフラー音は、さぞかし近所迷惑だろう。













そして、あたしは矢野の家を見つけた…。




家の前に停められた、激しく装飾されたバイクは、まぎれもなくアイツのモノ。




その付近にはそれに不似合な、小さくてかわいらしい花壇があった。




一体、どんな顔してこの家に帰ってるんだろう。




ヤンキーやめたなら、こんなバイクにもう乗る必要なんてないのに。