その日の夕方…




矢野からケータイに、メッセージがきた。





“家に誰もいねーの。風邪でバテて動けねぇ。なんか買って来て”




…え。




そんなこと、言われても困る。




けど、大丈夫かな…。




あたしの風邪、結構強烈だった。




ひとりで苦しんでるんだとしたら…かなり辛いはず。













けど、ここは見て見ぬフリ…。




ケータイをカバンにしまい、家に帰った。