卑怯だった、



イケメンコンテストで勝ちたいがために、こんな格好をして、



矢野の弱点をついて騙して…。



ホント、ごめん。



あんたの女好きも、チャラさも。



色んな苦しみを堪えるための術なら…



もっと他に方法があるかもしれない。



それをこれから、一緒に考えよう。



こんなの、都合良すぎる?



だけど…いいよね。







「矢野、あのね…」



「お前、今どこにいんの?」



低いトーンで話すから、なんだかドキッとした。



まさか、あたしのこと…



見てたりしないよね?