俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?

その場に座りこみ、一通り涙が引いたあと顔を上げると…。




矢野が、黙ったままあたしの側に立っていた。




「ウソ…まだいたの?」




店の前はそれなりに人通りがあって、




泣いている女の子のとなりにいるって、どんな気分だったんだろう。




てっきり、もう帰ったのかと思ってた。




「まだいたのって、バイクの音聞こえた?やっぱお前天然」




うっ…。




バカにすんな!




って言おうとしたとき、矢野があたしのとなりに座りこんだ。





そして、顔を覗きこみ…親しみ溢れる笑顔で笑った。








「なんで笑ってんの?ホントあんたってムカつく…」




そう言うけど、矢野の表情は変わらない。