俺をこんなに好きにさせて、どうしたいわけ?

「帰るか。家、厳しい?」



「そんなんじゃないけど…」



「やっぱ送ってく」



「いいよ、歩いて帰れるから」



先に店を出ると、矢野が追いかけてきた。



そして店の前で原付にキーを差した。



「それ…あんたの?」



「そ。俺の愛車。乗せてやってもいーけど」



「は?二人乗り禁止でしょ!?ってか、免許…」








ウチの学校、バイク禁止だよ!



見つかったら、絶対に停学。



「免許あるっつの。いくらなんでも、無免はないなー」



「まさか、中学のときから乗り回したりしてないよね!?」



だって、どう見ても年季の入ったバイク。



ナンバープレート折れ曲がってるし、なんかよくわかんない派手な落書きもあるし、



矢野って一体…。