……なんで、なんで貴兄と中田が一緒にいるの!?
なんで……!!
「──向こうはどうなってる?」
その問い掛けは誰に応えられる事もなく、中田の言葉によって掻き消されてしまった。
代わりに脳内へと入り込んでくる中田の言葉。
「計画通りだ」
言葉の意図が理解出来ないまま貴兄の言葉が上塗りされる。
……計画、通り?
意味が分からない。
貴兄は何を言ってるの?
いつもより張り詰められた貴兄の声色に心音が激しく揺れ動く。
「──そうか」
目を伏せた中田の口元には怪しげな笑み。
すぐに開かれたその瞳は今までにないぐらい嬉々としていた。
「やっとだ。やっとこの日が来た。鳳皇を倒せる日が、やっと……」
「………」
「まさか獅鷹と協力するとは思わなかったがな」
なっ……!
クククと肩を揺らながら愉快そうに笑う中田を見て、目が最大限に見開かれる。
……嘘だ。
嘘だ嘘だ嘘だ!!
そんな事有り得ない!!
貴兄が中田に協力だなんて、そんな事絶対に有り得ない!!
中田となんてそんな──
「足、引っ張るなよ」
そんな、事。
「──奴等は絶対に仕留める」
貴兄、どうして……?
──そう言ったのは、紛れもなく貴兄の声だった。
Ri.Night -天翔ける皇の翼- Ⅲ 【完】
Ⅳへ続く


