機械に沿って歩いていくと、さっきまで貴兄と優音が居たであろう場所に辿り着いた。
さっきまであたしが居た場所のちょうど反対側。
数メートル先には、工場の出入口と変わらない程の錆びた大きな扉があった。
貴兄と優音はあの扉を入っていった?
数センチ程開いた鉄製の扉。
警戒しながら壁づたいにその扉へと近寄っていき、数センチ程開いた隙間へと顔を近付ける。
すると、見えたのは此処とは正反対の明るい部屋。
その部屋の中央に貴兄と優音が此方に背を向けて立っていた。
咄嗟に身を隠し、息を潜める。
……二人は何をしてるんだろう?
疑問に思いながら再度隙間へと顔を寄せ、二人の後ろ姿を見つめる。
二人の足元には黒のソファーがあり、そのソファーも二人と同様、此方に背を向けていた。
ソファーがある事に違和感を感じながらも、視線を左右に泳がせる。
白い壁、テーブル、よく分からない機材らしきもの。
壁こそ薄汚れてはいるが、床やその他テーブル、機材らしき物はそこそこ綺麗だった。
──此処は一体なに……?


