「さっきタカさんとユウくんと一緒に居ましたよね~!」


「最近獅鷹に入ったんですか~?」


「ユウくんと似てますよね~!もしかして兄弟とか!?」



『ちょっと……!』


言ってる事はマトモなのに、何なのその手は!?


っていうか!人の身体を勝手に撫で回さないでよ!



人の身体を勝手に弄るお姉様方にどうしたらいいのか分からなくなってきた時、


「リン?」


背後から聞き覚えのある声が聞こえた。



『え?』


そう発した時にはもう、ガシッと強く右腕を握られていて。


「やっぱり!!」


その声と共に思いっきり引っ張られた。


つ、次は何ー!?


グイグイと引っ張られ、お姉様方から引き離される。


そのまま人気のない方へと移動したかと思ったら、男がくるりと振り返ってきた。


瞬間。


『遊大!?』


あたしは驚きの余りその男を指差しながら叫んだ。


「久し振りー!」


いやいやいや、久し振り!じゃないし!


「いよっ!」と手を挙げたのは一年振りに会う遊大で。


『え、こんなとこで何してんの!?』


まさかおかえりパーティーの主役がこんな所に居るとは思わなくて、思わず遊大の腕を掴んで揺らした。



「イテェ!イテェって!」


『あ、すまぬ』


「……お前、相変わらず馬鹿力だな」


『悪かったな馬鹿力で』


ついこの間会ったかの様なテンションの遊大に「はぁ、」と溜め息を吐いて腕を離す。