Ri.Night Ⅲ



「……っと、あぶねっ!……って凛音?」


「……っ、遊大……っ」


曲がり角から出てきたのは今一番逢いたくないと思っていた人で。


なんでこのタイミングで来るの!?



「遊大!あっちに行こう!!」


直ぐ様遊大の腕を取り、来た道を引き返す。


「ちょ、凛音……!?」


遊大の慌てた声が聞こえたけど、今はそれどころじゃない。


頭の中にはこの場から立ち去る事しかなくて。



お願い。

お願いだから気付かないで……!!



そう心の底から祈った。


それなのに。



「遊大、くん……?」




「……え?」





その願いは叶わなかった。