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「あー腹いっぱい!」
「……遊大、お昼からよくそんなに食べられるよね」
自分のお腹をバシバシと叩いている遊大に冷めた視線を送るあたしと優音。
あれからあたし達は、百均で目的のガムテープを買い、その後、遊大の希望で焼き肉を食べに行くことになった。
正直お昼から焼き肉なんて気分じゃなかったけど、お肉大好きなあたしが食べたくないなんて言ったら変に思われるだろうから仕方なくOKした。
「凛音はあんま食べなかったよな。珍しー。体調でも悪いのか?」
だけど、やっぱりいつもみたいに食べられなくて、結局遊大に不審がられてしまった。
「……うーん、なんだろ。あんまり食欲ないんだよね……」
そう言って曖昧に笑って誤魔化すと、
「食い過ぎか?それとも夏バテか?よし、取り敢えず胃薬だ!」
何故か食べ過ぎだと解釈されてしまった。
「ちょ……!遊大!!」
すっかり食べ過ぎだと思い込んでる遊大は、あたしの腕をグイグイと引っ張って、あれよあれよとドラッグストアの中へと連れていく。
「遊大、あたし食べ過ぎじゃないってば!」
「ハイハイ。今更そんな恥ずかしがるような間柄じゃねぇだろ?いい加減食べ過ぎだって認めろよ」
「素直じゃねぇなぁ」と頭を左右に振って肩を竦めてみせる遊大にガクンと項垂れる。
いや、だから食べ過ぎなんかじゃないんだってば。


