Ri.Night Ⅲ







……此処?


十夜がバイクを停めたのは獅鷹から一番近いコンビニだった。


そこに停まったものの、十夜は一向に降ろしてくれようとせず。


「ちょっと待ってろ」


そう言って、何故かそのままの状態で置いて行かれた。


十夜はコンビニに入っていき、何やら物色している。


ものの2、3分で買い物を済ませた十夜はコンビニから出てくると、今買ったばかりの袋をあたしに差し出してきた。


それを訳が分からないまま受け取り、袋の中へと視線を落とす。


そこには、梅味ファ〇タに抹茶チョコレートつぶ餡入り、 新発売わさびカラ〇ーチョ、その他沢山のお菓子が入っていた。


どれもこれもあたしの好きな物ばかり。



「これ……」


「何も言わずに出て来たんだろ。それで誤魔化せ」


「……っ、あり、がとう……」



十夜の何気ない優しさに胸が痛いぐらい締め付けられた。



……どうして。どうしてこの人はこんなにも優しいんだろう。


あたしが何も言わずに出て来た事を悟り、そのフォローまでしてくれるなんて。


口数は少ないけど、その分十夜は他人の事をよく見てる。


何も言わなくても気付いてくれる。


そこも惹かれた理由の一つだと思う。


今のあたしにはその優しさが苦しかったけど、それでも嬉しかった。


変わらずに接してくれる事が凄く嬉しかった。