Ri.Night Ⅲ


きっと俺以外の四人も同じ後悔をしているだろう。


真実を告げられたからと言って、凛音と離れたいとは思わない。


俺達が一緒に居た半年間はそんな軽いモノじゃない。



アイツは“凛音”という一人の人間だ。


獅鷹総長と兄弟だからといって嫌いになったりはしない。



俺はまだ、アイツの事を仲間だと思ってる。


それは俺だけじゃなく、十夜達もそう思っているだろう。



けれど、俺達の間には“一緒に居たい”という気持ちだけでは済まされない事が沢山あって。


それが“あの時”、俺達の一歩を阻んだ。



凛音が俺達に真実と謝罪を告げている間、凛音の背後で一度足りとも視線を逸らす事なく俺達を睨み続けていたアイツ。


鋭い眼差しと、凛音に分からない様遠回しに告げた言葉が、鳳皇と獅鷹の間にあったあの“出来事”を思い出せと言っていた。


改めてその“出来事”を思い出した時、思った。


奴の言う通り、俺達と関わると、いつ、あの出来事が凛音の耳に触れるか分からない。


知らなくてもいい事をわざわざ知る必要はない。

今以上に哀しませる必要なんてないんだ。


そう思った時、“凛音を取り戻したい”とは別の感情が芽生えた。


凛音が鳳皇に来て苦しむかもしれないのなら、連れ戻さない方がいいんじゃないのか。


その感情が俺を抑圧した。