あたしはその言葉を聞くと、すぐに反応して神崎くんに問いただす。



「っ、どこ!?」

「!」

「ねぇ、教えて!尚叶くんと何処で会ったの!?」



その疑問は、未だにずぅっと思い出せないもどかしい記憶。

あたしは神崎くんからその言葉を聞くと、思い出せるような気がして…


問いただしてみるけれど、でも神崎くんも思い出せないらしい。



「………忘れた」

「え、」

「さっきの飲み会の時もずっと考えてたんだけどなー」

「…」



神崎くんはそう言うと、ふいにあたしに背を向けて…