わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜





それにしても、荷物が多くなってしまった。



ただでさえ足は早い方じゃないのに…ますます〈あの子〉に見つかるわけにはいかないよ。




少しだけ慎重になりつつ、移動を再開する。



黒田くんに会ったからか、さっきまでの足の重さが少しはマシになった気がする。


変なことばかり言うし、秘密ばっかりだし、おかしな人だけど…なんとなく、黒田くんと話していると気持ちが落ち着くんだよね。



冷静になって、改めて周りを見回す。



ボーッと歩いてきたけど、どうやらここは4階らしい。


1年生の教室が並ぶ廊下に、私は立っている。



それなら…端の展開教室から調べようかな。



そっと展開教室の扉を開けて中に入る。


何かがいる気配は、特にしない。




ぐるりと一周教室内を見渡す限りは、拾うべきものは何もないように見えるけど…。



今のところ持っている探し物はシャーペンのように小さいものもあるし、ポスターなんて机の中に入ってたし。



きちんと探さないとダメだよね…。




これ、学校中をくまなく探すってこと?



死ぬかもしれない場所で…途方もないことを。



やるって決めたとはいえ、心が折れそうになる。




芽衣さんたちに物探しのことは言ったけど、もしかして探してくれてたりしないかなぁ。


だとしても、一度会わないことにはどこを探したのかもわからないし、二度手間になる可能性もあるわけで…。




あー……ダメだ。



1人で教室を調べていると、どうしても変なことばっかり考えちゃう。



こんなこと考えたって状況は変わらないんだから、やるしかないよ、私!



無理やり自分を奮い立たせて、展開教室を出る。