わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜




「…悪いけど。それは、言えない」


「どうして?」


「どうしても。
でも、復讐ってのは別に間違いじゃない。
キミがそう思うのなら、そう思ってもらって構わない」


「私は違うと思う!!!」



反射的に叫んでしまってから、ハッとする。


〈あの子〉に聞こえるっていうのもそうだけど。



軽く目を見開いた黒田くんの表情が…少しだけ、柔らかくなったような気がしたから。



「…それも自由だ。好きに思っていて。
その時が来たら、全部話すよ」


「その時って…」


「探し物。少しくらいは集まった?」


「あ…っそう、それ!
それ、ちょっと抽象的すぎてよくわからないから、もうちょっと詳しく教えて欲しいんだけど!」



そうだよ。


せっかく頼みごとをしてきた本人がいるんだから、聞かない手はない。



思い出したら、たくさんのものが入っている袋が一気にその重みを主張し始めて、左腕にズシリときた。



「あれ?サンプル、ちゃんと持ってるよね」


「いやいや、サンプルってなんか…グロい感じのメトロノームでしょ?
あれと腕時計って、全然繋がりが見えないよ」


「んー……。他には何か拾った?」


「他?……あ、芽衣さんが持ってたシャーペンとか、机に入ってたポスターとか…あと、正秀くんの手帳、とか」



ポケットから血の染みた手帳を取り出す。



正秀くんからは…何も聞けなかったけど。


正秀くんもいじめに関わっていたんだよね?



一緒にやっていたのか、やらされていたのか、見ないふりをしていたのか。


正秀くんの口からも何か聞けていたなら、もっと本当のことがわかったのかな。