わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜







…まさか。



固まったままの結菜ちゃんの手が、ピクッと動いたのが見えた。


そうだ。そんな声をかけられたら、結菜ちゃんは…!








「……っ、お、おかえり〜!
もー、遅いよー。早く行こう!」



石のようだった結菜ちゃんが、バッと身を翻してすぐに愛菜ちゃんに駆け寄る。


若干その顔は引きつっていたけど、そんなの関係ない。



…だって、本当は笑顔で取り繕う必要なんてないんだもの。


愛菜ちゃんはもう、結菜ちゃんの思いに気付いてる。


それでも結菜ちゃんを手元に置くと決めた。



そして結菜ちゃんも、気付かれたとわかっていてなのか、まだ気付かれていないと自分に信じ込ませているのか…どちらにせよ、愛菜ちゃんの側につくと決めた。



…やられた。


そうだよね。


愛菜ちゃんに聞こえていなかった可能性があるなら、そっちに縋るに決まってる。



こうなったら、もう私にはどうしようもない…!






「うん。早く、陽くんを見つけないとね」


「そうだね、うん!どこ探そうか!?」



…まずい。


愛菜ちゃんのことで必死になっている結菜ちゃんの声は大きい。


このまま2人と一緒にいれば、確実にそう遠くない未来〈あの子〉に追いかけられることになるだろう。


そうしたら…私が身代わりにされる。


きっと、この2人と一緒にいる時に〈あの子〉と出会ってしまったなら、それが私の最期の時になってしまう。