わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜





殺した、って………何?



だって。そんなの、身近にあるわけないじゃん。


ニュースで殺人とかって流れても、みんなどこか他人事で。そうじゃなきゃいけないはずで。




…なんで?


犯罪でしょ?それ。



なのに、なんで普通に学校に通ってたの?


なんで普通に笑ってたの?





私、わかんないよ。


今の言い方だと…。


まるで、愛菜ちゃんがそれの中心人物みたいじゃない。




「私…私、ほんとはやりたくなかった!
けど、愛菜がやれって言うから…」


「やれって言われたら人を殺すの…?」


「違う!愛菜は…愛菜はっ!悪魔なんだよっっ!
表ヅラだけは優しくて完璧で信頼が厚くて、誰も逆らえない!逆らったら殺されるの!」


「そんなの…っ、愛菜ちゃん1人で人を殺すなんて、できるわけ…」


「殺せるんだよ…っ!!!
愛菜が誰かを嫌いって言ったら、その人はもう生きていけないの!クラス全員に嫌われるの!
死んだほうがマシってくらい、辛い目に遭うんだよ!!」




ガン!!…なんて音がしそうなくらい、頭を思いっきり殴られたような気分だった。


結菜ちゃんの金切り声が、キンキンと耳に響く。




あーあ、これじゃあ。


トイレに行った愛菜ちゃんどころか、〈あの子〉にもきっと聞こえているんだろうな。



また逃げなきゃいけないのか。


どうにかしなきゃなぁ…。




そんな諦めとともに、私は全てを理解した。