そうだ。まだ、何があったのか聞いてない。
今の言い振り。結菜ちゃんも愛菜ちゃんも、絶対何か知ってる。
ううん、関わってたんだ。
「…結菜ちゃんたちは、黒田くんに何したの?」
「っ……!」
「これは、黒田くんからの復讐だって。陽くんが言ってた。
復讐されるようなことをしたんだよね?」
「………、……」
ごくりと結菜ちゃんが唾を飲み込むのが見えた。
真っ青な結菜ちゃんを問い詰めるのは少し心苦しいけど…そんなことも言ってられない。
「…お願い。教えてほしいの。
愛菜ちゃんが戻ってくる前に…」
「!」
結菜ちゃんのこの怯えっぷりは、ただ事とは思えない。
まず間違いなく、さっきの陽くんみたいに『私の知らない愛菜ちゃん』が存在するのは確定だろう。
それなら、愛菜ちゃんが戻ってきた時点でこの話はもうできなくなる。
だって自分に不利な内容、話させるわけないもんね。
陽くんが無言を貫いたように、愛菜ちゃんだって結菜ちゃんを巻き込んで誤魔化すに違いない。
正秀くんの死を目の前にした時の愛菜ちゃんの怖さは、私に隠していた部分だったんだ。



