わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜





色々な工具がある技術室は危ないから、普段はあんまり入らないけど。


今はそれより危ないものが彷徨いてるんだから、こんな工具くらい怖くない。




…〈あの子〉に会った時に、トンカチとかノコギリとか持ってたら少しは抵抗できるかな。


私の足じゃとても逃げきれる気がしないもん…気休め程度に持ってようかな…?



危ない思考に走りかけて、ハッと思いとどまる。


いやいや。前回黒田くんが投げたっていうメトロノームはあんなにぐちゃぐちゃに変形してたのに、〈あの子〉は今でも動いてるよね。


ってことは、ちょっと殴ったくらいじゃ全然効かないんじゃ…。



…やめておこう。


武器持ってるからって安心しちゃって、逆に墓穴を掘っちゃいそうだ。




なんて思いながら技術室の奥まで来た時。


バッと、視界の端で何かが飛びかかってくるのが見えた。



「〜〜〜っ!!」


「っ、えっ、何!?」



息が詰まったような声とともに私に向かって突進してきた人を、なんとかすんのところで避ける。



ガン!!!!と、後ろですごい音がした。



その音にまたびっくりして、大きく飛びのいて距離を取る。



「はあっ…はあっ……!!」


「え…結菜ちゃん…!?」


「っ!結菜、ストップ!」


「はあっ…えっ…?」