全く悪いとは思ってなさそうな口ぶりだけど、駆け寄ってきてくれた2人にさらに安心する。
これで…あとは陽くんだけだ。
「ん?悠人は?」
「あ、私、友達を見つけて。後ろからゆっくりついてきてると思うので、お願いして見に行ってもらったんです」
2人にも共有しておいた方が良いと思って、ポケットから取り出したまま手に握っていた石をそのまま2人に見せる。
2人もその石がなんなのかは知っていたみたいで、心なしか表情が柔らかくなった気がした。
「…あなた、中々肝が据わってるわね。
会って間も無くあの毒舌眼光バカに頼み事をするなんて」
「毒舌具合では負けてないと思うよ、朱里。
でも、そうだね。舞ちゃんのお友達さんが悠人を怖がらないと良いけど」
「あ…そこまで考えてませんでした」
たしかに。愛菜ちゃんと結菜ちゃんが悠人さんを怖がっちゃったら元も子もないじゃん。
…そこは、もう悠人さんを信じよう。
なんとか説得してくれるだろう。きっと。
「それで、ここが皆さんの教室なんですか?」
「ええ。2年4組よ。
あなたの言う通り、多分何かのヒントなんでしょうね。よくわからないけど一応それらしきものがあったわ」
朱里さんが懐中電灯でさっきまで2人がいた場所を照らす。
そこの机には、一枚の紙と歪な形をした何かが置かれていた。



