私の言葉に、悠人さんが考えるそぶりを見せた。
なんというか…鋭い目線がさらに鋭くなった気がする。
……………。
あ。そうだ。私は石があるから〈この子〉じゃないってわかるけど、悠人さんからしたら私は怪しい以外の何者でもないのか。
そこまで頭が回ってなかった。
悠人さんは〈この子〉じゃないし…見せてもいいかな?
ポケットから石を取り出して、悠人さんの目の前にかざす。
石は光っていない。ということは、中にいる2人も本物でまず間違いなさそうだ。
「あの…これ、わかりますか」
「…あ?お前それ……前回狛が持ってやがったやつか?
〈この子〉が近くにいると光るとかいう」
「えと、それはわからないんですけど…そうです。それです」
「…なるほどな。わかった、見てきてやるよ」
「ありがとうございます!」
…3人の会話から感じてはいたけど。
やっぱり、見た目より全然優しい人だ。悠人さん。
目付きが鋭いのと言葉遣いが荒いので誤解してたけど、あの人は信頼できる気がする。
私が来た方向に歩いていく悠人さんを見送って、教室に入る。
教室の中心でなにやら話し込んでいた様子の2人が、扉を開けた音に一斉に振り向いた。
朱里さんがバッとこちらに懐中電灯を向けたものだから、反射的に目を瞑る。
「わっ、眩しい…!」
「…あれっ、舞ちゃん!」
「あら。ごめんなさい、光向けちゃって」
「い、いえいえ…」



