わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜





人影を見失わないように、走って光があった場所を目指す。



すると、とある教室の前に立っている人影が見えた。



あの背の高さ…知ってる。



ちらりとポケットの中の石を確認するけれど、光っていない。


どう見ても結菜ちゃんがいう『小さな女の子』には見えなかったこともあって、隠れることもしないで普通に歩いて近付く。


向こうも私に気付いたみたいで一瞬身構えたものの、すぐに〈あの子〉じゃないとわかったようでフッと力を抜いたのが見えた。



「悠人さん!」


「あぁ、お前。どこ行ってたんだよ、急にいなくなりやがって…芽衣が心配してたぞ」


「あはは…すみません。はぐれちゃったみたいで…」



相変わらずの悪い目付きでこちらを見てくる悠人さんには、もう怖いという気持ちが湧いて出てくることはなかった。



むしろ、すごく安心した。


さっき朱里さんの懐中電灯が見えて、今芽衣さんの名前が出たということは、3人ははぐれずに今まで来たんだろう。



頼れる人が3人いるだけで心が気持ち軽くなる。



「お2人は?この教室の中ですか?」


「ああ。俺は見張りだ。
お前が言ったんだろ、俺らの教室に何かあるって。
それを探しに来たんだよ。
お前も探してこい、顔出せば芽衣も安心するだろ」


「はい。…あ、あと、友達を2人見つけました」


「あ?友達?他の参加者か」


「えぇと…さっき私とはぐれたとき、きっと皆さん2階を通りましたよね。ということはあの…男の子が亡くなってるの…見ました?」


「………あぁ、あれか。…見たな」


「…そうですか。その、友達はそれを見てショック受けちゃって…ゆっくり後ろからついてきてると思うので、見に行ってあげてくれませんか?」


「………………」