わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜





「……物って、なにを探せばいいの?」



考えとは裏腹に、まるで物探しをしようとしているかのような返答が口から飛び出す。


な、なに言ってるの私、これじゃあやりますって言ってるようなものじゃん……。



頭の中では、やりたくないという気持ちがぐるぐると回っているけれど。


さっきのあの3人を呼んで来いと言われた時と同様、何故かやらなきゃいけないような気がするのもまた事実で。



なんなんだろう、この気持ち。


自分でもよくわからない感情に満たされながら、黒田くんの反応を待つ。



「なんでもいい。
とりあえずなんかこう……直感でこれ!って思うようなやつ」



「…………………」



…………………。



今度こそ本当に何も言えなくなってしまった。



黒田くんはふざけているのか何なのか、無表情のその顔からは思考を読み取れない。



自分の表情は見えないけれど、きっと眉をひそめて怪訝な顔をしているのだろう。



意図が全く伝わっていないのを理解したのか、それともわざと伝わらないように言っているのか、黒田くんは少し頭を掻いてから私を指さす。



「ほら、君も持ってるだろ」



「え……?私は何も持って……」



「時計だよ時計。
探して欲しいのはそういうやつ」



「時計?」



ポケットからピンク色のそれを取り出す。



「…あれ?」



そこで私はようやく異変に気付いた。



さっきまでひび割れていたそれは、いつの間にやら綺麗に直っている。



しかも、カチカチと静かな音を鳴らしながら規則正しく時を刻んでいる。



確かに壊れていたはずなのに……なぜ?



心なしか色あせもなくなって、真新しくなったように見える。



「……ってこれ、黒田くんが渡してきた物じゃない。
こういう物を探すってどういうこと?」



「んー……そうだな。
今はとりあえずそれ合わせて12個くらいかな?
そのくらいの数の物を集めてくれりゃいい」



「12個……」



「まあ、これから次第で増えるかもしれないけど……」



ふ、増えるって。



何を集めればいいのかもわからず、数も増えるかもしれない。



黒田くんが何を望んでいるのかが全く理解できない。